こんばんは^^
今日は柄にもなく自分の話です。
「人の悪口を言うと不幸になるから。。。」
『でも、悪口くらい言わないと自分が鬱になるよ?』
「・・・」
「でも、悪口はいけないことだから言わない!」
これ、ずっと昔に相談に乗った10代の子と
話した時の台詞です。
すごく真面目な子で親の言うことも聞いていたのに、
1学期の途中から不登校になっちゃってた。
この頃僕は、建築の仕事をしていて、ここのお宅にも
工事で呼ばれて贔屓にしてもらってただけだったんだけど、
いつもお子さんが居るから、気になって声を掛けたのが
始まりでした。
最初は会釈だけ、しばらくして挨拶するようになって、
一言二言話すようになって、何度か会話をしていく内に、
やたらとキレイなことしか言わないから、
そこを突っ込んだら、冒頭の会話になったんです。
決して子供扱いをせずに一人の人、一人の女性として
話を重ねていくと結局のところ、
彼女は親御さんの言いつけを一生懸命に守っていて、
それが正しいと信じていたからこそ、真面目に頑張っていたのに、
同級生は悪口を言っていても彼氏が出来たり、
自分よりも友達が多かったり、いかにも楽しそうにしていて、
同様に大人たちもやっぱり同じで、親御さんも同じで…
そんな中で真面目に考えれば考えるほどに
自分自身でどんどんと深みに嵌っていって、
動けなくなってしまっていました。
僕は学生時代に不登校にはならなかったけど、
なんか昔の自分を見ているようで放っておけなくて、
気がついたらマジで話をするようになっていました。
その中で、一つのことを突き詰める大変さと、
人間の不器用さ、曖昧なところなんかを
自分のイジメ体験や社会人になってからの鬱体験、
人の汚さ醜さデタラメさ不真面目さを照らし合わせて、
本音と建前の使い方、自分と周りとの価値観の違い、
上辺っ面しか見ていない人の多さ、色々と話した上で、
『悪口は言っても良いんだよ!
その代わりすぐに良いことをしたり、
良いことを言えば大丈夫(*^^*)b』
と、説明をしたらダムが決壊したかのように、
それまでの思いの丈を教えてくれました。
その時、初めて彼女の表情に感情が出てきて、
喜怒哀楽が戻ってきたのが分かりました。
それまでは無表情だったんです。
一緒に泣いてあげて、そのあと一緒に笑ってあげて、
親御さんにも一緒にお話をしてあげて、
みんなで泣いて笑って気持ちを繋げることができました。
僕は両親との間でそういう経験が全く無かったから、
本当に嬉しかったし、会話の尊さ、愛情の素晴らしさを
身を持って実感できた瞬間でした。
それまでも、何故だか子供の頃から人に相談を受けたり
していたけれど、会話と愛情の尊さをベースにした
相談を受ける形は、この時に始まりました。
余談ですが、彼女は3学期から学校へ行き始めて、
無事にそのまま大人になって、僕がこっちに来る前に
親御さんから孫が出来たと、お話だけは聞きました。
今はどうしているのか知らないけれど、
きっと幸せにしていることでしょう(๑´ڡ`๑)
