今回は怒りについてです。
よく、怒るのは良くないから、
怒らない様にしましょう(^^)/
と、言ってる人が居ますが、
あれ間違いですよ。
「怒るのが良くない」
のではなく、
「怒りすぎは良くない」
んですね。
何でもそうですが、やり過ぎはダメです。
特に感情の場合は気を付けないといけません。
喜怒哀楽のどれでもそれは同じです。
喜びすぎ...自分が視えなくなる
怒りすぎ...周りが視えなくなる
哀しみ過ぎ...周りが視えなくなる
楽しすぎ...自分が視えなくなる
こういう感じで、意識のバランスが
乱れてしまうんですね。
結果としてどれも良い事は無いです。
今回は怒りだけに触れますが、
怒ることそのものは何も悪ではありません。
そうでしょ?
例えば、子供が悪い事をしたり、
子供でなくても自分に対して何かムカつく事を
された時に怒るのは当然の反応です。
子供は怒られなきゃ分からない訳だし、
大人でもそういうタイプの人は多いです。
身勝手な人ってことね。
なのに、怒るという感情を全否定して、
それを悪だと決めつけて、怒らなかったら
どうなりますか?
相手が誰であれ言う事を聞いてくれなくなります。
それどころか、下手をするとハラスメントの
対象にもなってしまいます。
怒る時は怒って良いんです。
もっと言うと、その場で言えるのであれば
その場でちゃんと主張をする!
これはとても大切です。
後出しじゃんけんは卑怯ですからね。
(問題のすり替えになりますから...)
怒り過ぎて周りが視えなくなる事が
問題なんです。
あにきは、「怒り酔い」って言ってるんですけど、
一つの感情に流されてコントロールが
できない状態が「酔い」と似ているから、
そう呼んでいます。
感情は生きていくのに必須な物ですが、
同時に身を滅ぼしてしまいかねないほどの
劇物でもあります。
だから、コントロールをしなくてはいけない。
その為にはいくつか方法がありますが、
まず最も手軽な方法は、ちゃんと話を聞く事。
話ってのは対面だけを想像しがちですが、
文章でも声だけでも同じです。
そして、話を聞くってのは、
相手の言ってる内容を事細かに分析するって事です。
言葉の端っこだけを聞いて判断したり、
大体で考えたり、気に入らないフレーズに反応したり
といった、脊髄反射的な行動をしていると、
これは話を聞いているとは言えません。
「声を聞いてる」「文字を読んでる」ですね。
大切なのは内容を分析すること。
つまり、怒りの源をちゃんと理解する事なんです。
「怒りたくないから怒らない様にする」
のではなく、
「怒りたくないから怒る原因を見つめる」
という考え方に切り替える。
これが出来ないと、本当の意味での
「怒りたくないから怒らない様にする」は
達成できないんですね。
それを端折って、「怒りはダメ!」
「消さなくてはダメ!」
なんて、どう考えたって無理だし、
それを言うなら、
虐められている子供に対しても
同じことが言えますか?
嫌な事をされてるのに、「笑ってなさい^^」
って言うの?ナンセンスでしょ?
こっちの方がよっぽど違和感がありますよね。
色々と冷静に考えれば対処はちゃんとできます。
アンガーコントロールも考え方一つなんです。
「怒りは良くない」ではなく、
「怒り過ぎは良くない」と考えるだけで、
その後の説明は変わってくるんです。
それをちゃんと話もしないで、
「怒りは良くない論」を広めた人間は、
本当に罪深いと思うし、愚かとしか思えません。
少年期のあにきはそれが遠因(原因の一つ)で
とんでもないイジメに合いましたからね。